レッスン受ける時に一番大事にしてほしいこと
- バボ
- 2022年10月24日
- 読了時間: 3分

こんにちは!SVC公認ボーカルコーチのバボです。
今回はレッスンを受ける時に大事にして欲しいこととありますが、独学で発声練習をしているような人にも大事にして欲しいことでもあります。 結論から言うと「自分がどういう風に歌いたいかを忘れないで欲しい」です。 これは僕自身の体験からそう考えるようになりました。 僕の中でボイストレーニングというと悪い発声の癖を直して自由に歌えるように練習するというイメージが強いのですが、これは度を越してやりすぎてしまうと歌声の個性を失くしてしまう可能性もあります。 とはいっても生徒というよりはトレーナー側が気をつけて見てあげるところではあります。 ただトレーナーの言葉というのは思っているより生徒に影響を与えます。 トレーナーがこれが正しいと言えばまるでそれが全てであるかのように思い込んでしまう人もいるでしょう。 僕は初めてボイストレーニングを受け始めて、ある程度楽に歌えるようになった頃に「楽な発声は出来るようになったけど自分が歌で使いたい声じゃないな」と思うようになりました。 しかしレッスンで自分の好きなように歌うとどうしても「楽な発声」の方に矯正されてしまうのです。 いつからか「これは歌で使っちゃダメな発声なんだ」と先生に言われてもいないのにそう思い込んで、楽な発声でしか歌わなくなった時期がありました。 この時期は正直とても辛かったです。 こう歌いたいって気持ちはあるのにそれはダメだって思い込んでいるので、歌っているのに気持ちが全く乗らないのです。 自分が望む、理想とする歌い方なんてないのではないか、 それはダメと言われる歌い方なのではないかと迷走していました。 そんな中で別の先生のレッスンを受けた時に思い切って「綺麗に歌えるのは知っているけど本当はこんな声で歌いたくないんです!」と打ち明けました。 それに対して「歌う時は好きに歌っていいけど、発声の基盤として楽な発声は忘れないで欲しい。そうしないとバランスが少しずつずれていくから」 そう言われて今まで自分が勝手に思い込みをしていたと気付かされ「楽な発声=歌で使う発声」という考えからも抜け出せました。 こういった経験から僕は自分のレッスンでよく「歌う時は好きに歌って良いけど発声練習はこういう出し方してね」って結構言っています。 1人1人が持つ「理想の歌い方」を大切にしてどうしたらもっと自由に歌えるかを考えながらレッスンしています。 自分語りが長くなってしまいましたが、僕の想いが少しでも伝われば嬉しいです。
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